土の感じを残しながら、泥彩という技法で筆を使わずナイフで一点一点仕上げています。自然でナチュラルな仕上りは手に取るとしっくり落ち着きのある手触りです。
丹波の土にこだわり『土っぽさを残しながらも現代的なモダンな器を。』『器は脇役。だけど、そこに私たちの個性を。』をコンセプトにご夫妻で始められた制作ユニット。「僕はこれだけですけど、嫁さんは子育てと家事全般もこなしてくれて、大変だと思う。」と奥様を気づかわれ話されるご主人。ご夫妻が二人三脚で作られる作品からは、仲の良さがにじみ出る、自然であたたかく、優しい雰囲気がただよっています。
一般的に使われている釉薬ではなく、ゼロから原料を合わせ、特別に調合された熔化化粧で器をキャンパスに見立て油絵のように塗っていく。そこから表れる様々な表情。また、砂化粧と言われる技法で作られる作品。どちらからも、土の質感を残し、けして派手ではないけれど、そこにいることを感じさせられます。 「今までの経験をどんどん発展させ新しいことにチャレンジしたい」と仰るご夫妻の作品は今後も楽しみです。